こんばんは!
今日も屋根葺き替え工事の続きです。
上の写真は瓦を下ろして軒先部分の野地板を撮影したものです。
塗装してある白い部分が破風板です。
その破風板にちょこんと乗っかっているように見えている黒っぽい木材、これが野地板です。
本来、破風板より野地板が出ていなければいけません。(雨トヨの方に)
これでは瓦が割れたり、ずれたりして防水シートの上を通ってきた雨水が破風板の内側に入ってしまいます。
ここでちょっと建物の防水についてちょっとお話ししますね。
一次防水と二次防水という考え方があります。
一次防水とは、雨が入らないようにすること。
二次防水とは、一次防水で雨が入ったとしても建物内部に漏水させない方法です。
今回の雨漏れは二次防水の不良が主原因です。
もっと突き詰めれば瓦がずれた原因や割れた原因も考えなければなりません。
その瓦がずれた原因もドーマー付近の板金処理の不良で屋根につもったゴミや泥がある一点にたまり、スムーズに排水出来なくなって瓦の内側に雨が流れ、経年と共に瓦を釘で固定する木が朽ち果ててしまったために起きてしまったことです。
もちろん、今回の工事で不良の板金部分も修理しますよ。
長い軒先ですよね。約15mあります。
これが建物四方ぐるっとあるのです。
今回雨漏れが発覚したところ以外にも野地板が痛んでいるところがありました。
野地板が破風板よりも出ています。そしてしっかり防水シートが野地板先端まで敷かれています。
これが本来の姿!
この状態なら万が一瓦が割れても室内に雨が入ることはなかったはずです。
そしていよいよディプロマットを葺いていきます。
次回はディプロマット葺きをレポートしますね。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。倉方